教室の大そうじ　何をする？

長期休み前や年度末の教室の大掃除、ただ時間を使って普段より念入りに掃除をするだけでは時間がもったいない！以前は自分でやるべきだと考えていたことも子どもたちの仕事にすることで、後から自分でする教室の片付けがうんと楽になり時間も確保できるようになりました。特に年度末は大掃除で子どもたちの手を借りてできることがたくさんあります。机や椅子の足に詰まったホコリ取り、床のほうきがけと雑巾がけ、窓ふき、黒板そうじ以外にやっている「大掃除やることリスト」を紹介します。

出席番号シールはがし

ランドセル棚や廊下のフック、傘立てや靴箱に貼っている出席番号シール。うっかり忘れて春休みに入ってしまうと大変な思いをすることになります。大掃除のはじめに全員で一気に剝がしてしまえば、剥がすときに出る細かなゴミもきれいに掃除できてしまいます。「心配な人は残しておいていいよ。」と声かけはしておきますが、１年使ってきた棚なので番号を剥がしてしまっても大体の子は自分の場所を覚えています。ですがあまり早くに剥がしてしまうと混乱が起きそうなので、修了式前日以外はやらない方がいいかもしれません。

帰りの用意をしてしまう

机の中や棚の中のゴミやホコリを落としてから大掃除に取り掛かりたいので、一斉に掃除する前に机の中やお道具箱を整理し、ランドセルや手提げにまとめておいてもらいます。これだけでもたくさんのゴミが集まります。

借りていた教具をきれいにして返却

黒板そうじ担当の子に三角定規や1ｍものさし、マス黒板など黒板周りの教具をきれいに拭いてもらいます。年度末であればクラスのボールや文具類、タイマーやＣＤデッキなど意外とたくさんの返却物があるので、きれいに拭いてから子どもたちに持ってもらい、教具室や返却指定場所に一緒に運んでもらいます。自分一人ですると何往復かしたり重かったりして地味に大変なのですが、子どもたちに頼めば一度に終わって楽々です。教室の備品はけっこうホコリやチョークの粉がついているので、水拭きできるものは綺麗に拭いてから返却するのがマナーだと思います。

エアコンフィルターを洗う

昔はエアコンがなかったので大掃除で子どもたちに洗ってもらうイメージがなかったのですが、いまや定番の仕事です。すごいホコリにも関わらず普段やらない特別な掃除は人気の仕事です。

かごを洗う

プリントや宿題提出用のかご、ファイルボックスなど１年間使ったプラスチックのかご類はホコリだらけなので、たわしできれいに水洗いします。以前は春休みに自分でやっていましたが、大掃除でやってしまえばあとは乾いたかごを片付けるだけです。

プリントのストックや教卓、テレビ台周りの荷物整理

子どもたちの掃除指導をしつつ、自分の教卓の中身も整理して段ボールに詰めていきます。残りの時間で使う必須のものだけは残して、テストやプリントを入れていた箱（段ボール）もつぶしてしまいます。そうすれば大量にでる段ボールゴミも子どもたちに運んでもらえます。

床の油引き（ワックスがけ）

時間割や学年の都合もありますが、先生によっては最後の時間に大掃除をして机を廊下に出し、そのまま床の油引きまでやってしまう先生もいます。私は放課後に落ち着いてやりたいので、授業時間中にはやりません。

タブレット保管庫の拭き掃除

１人１台のダブレット配布で教室に保管庫が設置されて数年。これがまたホコリだらけになるので、タブレットや充電器などをすべて出しておいて、保管庫の中の仕切りなどを拭いてもらいます。

おわりに

先生たちにとっては当たり前のリストだったでしょうか。効率よく仕事を終わらせることを考え始めた私の大掃除やることリスト、これでも１０年かかりました。まだまだアイディアがあれば知りたいところです。