先生の本音、それは…
「え~、しんどいな。」
これが本音の先生は多いと思います。初めて実習生を持つ場合は自分が抜擢された嬉しさみたいな気持ちもあって、前向きに引き受ける先生もたくさんいらっしゃると思います。ですが教育実習の指導教諭というのは、ある程度の経験を積んでいて学生への指導も任せられると管理職の信頼を得ている先生です。そういう先生はたいてい大変なクラスを持っていたり学年主任をしていたり校務分掌でも重い役割を担っている、つまり会議の数もやるべきことも多くて忙しい先生である場合が多いのです。さらに、地域によって異なりますが私の勤務する学校では運動会や通知表の作成時期がたいてい実習期間と重なるため、その忙しさたるや!わが身を犠牲にして頑張るしかありません。
子どもとの関わり方や授業のアドバイスなどの日常のやりとりはもちろん、実習生の参観を他の先生にお願いして回り実習生のための週案を作ったり提出される日誌を読んで所見を書いたり。さらには研究授業のための授業づくりや指導案検討。これら実習に関わる業務により後回しになった自分の仕事は残業や休日出勤、持ち帰り仕事で埋め合わせている先生は多いはずです。
それでも引き受けるのです。その学生が将来教員となって活躍してくれることを期待して。あるいは教員の道を選ばなくとも教員免許を取得するという自己実現を成し一つのキャリアを築くことを応援して。教員というのはもともと人を育てるのが好きな人たちです。だから先生たちの負担になっていることは自覚しながらも恐縮しすぎず、だけど謙虚に「積極的に関わってたくさんのことを学ぼう、実習期間はとことんやり切ろう。」という姿勢で実習に臨んでほしいと思います。そういう姿勢は態度に出るものです。お疲れモードの先生でも、毎日一生懸命な学生のフレッシュな姿に元気をもらったり自分のことを省みさせられたりするものです。
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